飼い犬にかまれ続けて

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「ドラゴンフリート戦記 神眼の英雄提督<アドミラル>」感想

ドラゴンフリート戦記  神眼の英雄提督<アドミラル> (HJ文庫)

〈あらすじ〉
強大な守護龍を擁する四つの勢力がせめぎ合う大内海。女海賊シェーラの人質となった船乗りの少年ステンカは、運命の悪戯から、内海に伝わるラヴァルス家の秘宝である少女と契約、世界を「神の視点」で見る能力を得る。戦乱渦巻く世界で強国に立ち向かい、やがて“神眼提督”と呼ばれる事となる少年の波瀾に満ちた冒険を描く、壮大なファンタジー英雄譚!!

チアーーッ!
あ、いえ、何でもありません。海戦モノのラノベを読むと発作的に叫びたくなるのです。感想とは何の関係もないのです。
しかしこの本を読んでいたのが、サイパン旅行の帰りの飛行機…海の上だったのは何の偶然なのかな、と。

突然、竜を伴う神聖帝国によって故郷を滅ぼされた少年ステンカ。生き残った幼馴染のラスラーンと共に帝国への復讐心を育てながら二年が経ち、水夫として客を取っていた二人の元にやってきた人物は怪しいものの、実入りと条件の良い依頼だった。『宝島』探しを手伝うことになったステンカとラスラーンだったが、同じ目的を持った海賊に見つかり、呆気なく捕まってしまう。海賊の『お頭』少女シェーラは、しかし海賊らしい面を見せながらも、何処か不思議な感覚をステンカに抱かせ困惑させる。

どうも『ファンタジー作品』という文句を見ると「さあ、今度はどんな軍記・軍師モノなんだ…?」と思うのだが、この作品は海を舞台にした海戦モノではあるも、「戦」と呼ぶよりももっと小さい規模の戦いを見せる。

帝国に復讐しようと思いながらも力のないステンカとラスラーン。「宝探し」などというふざけた以来からとんでもない事態に発展していくのだが、敵であるはずの海賊たちは思ったような残忍な存在ではなく、それどころかステンカと想いを同じにする同志であり、仲間想いな『お頭』ことお嬢のシェーラを中心に海で生きる。最初こそ無力だったステンカであるが、当の宝であるところの可憐な美少女の姿をした自動人形ノーチェから特別な力を与えられる。『神の目』と呼ぶと恐ろしい力に思え…実際、恐ろしい力であるが、力としては「強力な索敵能力」といったところか。それもあってかなり地味な力で、見せ方が非常に難しくなってしまっているのが残念ではある。とはいえ、このファンタジー作品が今後どういう成長を見せるのか楽しみではあるので、続きが出たら読みたい、と思う。