飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「冥玉のアルメインIII」感想

冥玉のアルメインIII (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
カリーンたちの協力によりヴィントレーアを捕縛し、双聖教も抑え込んだアルメイン。少しの安寧がもたらされたその裏で、軟禁状態にあったヴィントレーアにアルメインとナリアへの復讐心を問う謎の声が接近し、さらに、カリーンの下にも予期せぬ来客が訪れ、彼女に不穏な言葉を残していく……。そして、ふたつの暗雲が行き着いた先は、フィンメルハウゼンの宿敵、北の大国グーゼルホーフ帝国だった――! 昏き宿命のタクティカルファンタジー、第3巻!

毎回フルーツパンチさんの美麗なイラストが多くて嬉しくなります。ちなみに私はナリア派ですが……今回の揺れ動きながらも最後にはアルメインの想いを受け、忠誠心に生きたあカリーンも好きになってきました。しかし女性には無頓着なアルメインである。

国内の政争は終わったかに見えたが、ヴィントレーアの脱走から随分とスケールの大きな戦いに発展。危機に陥るアルメインではあったが、スインを口説くことに成功し一気に逆転。見事、逆境を跳ね返してみせたが……。

いやあ、女達の戦いが怖いですな。アルメインとナリア、そしてメーニカ、三人の関係の真実。またカリーンたち魔導を扱う者たち同士の争いとその目的。特に後者は今後の展開の鍵になりそう。しかしヒルトルートは死んでも尚、人の心を揺さぶる影響力を持つ怖い女性だなあ。