飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「サムライ・オーヴァドライブ ―桜花の殺陣―」感想

サムライ・オーヴァドライブ ―桜花の殺陣― (電撃文庫)

〈あらすじ〉
銃よりも、戦車よりも、"刀剣"が強き力を持つ"もう一つの現代"――。それらを受け継いだ少年少女たちによる、新時代の剣戟バトルの火蓋が切られる!
刀剣ヲタクが高じ、刀剣管理機構『SEAS』に籍を置いた少年・方助は、かつて自分の命を救った一振りの"業物"の使い手と邂逅する。しかし方助の記憶と異なり、その人物は年端もいかない少女で、さらに初対面の方助が本気で心配するほど世間知らずで気弱であった。だが、ひとたび愛刀に手をかけた少女・鳴の一撃はもはや"天変地異"の領域で――!?

1月は安定して更新していくぞ!……と意気込んでいたものの、実際はこの体たらくですよ。全て『Fallout4』が悪い。ごめん自分が悪い。

銃火器よりも刀剣が力を発揮する世界。かつて一振りの刀とその剣士に命を救われた方助は、妖刀などが起こす事件に介入し刀剣を回収・管理する刀剣管理機構『SEAS』に身を置いていた。剣士にはなれず下っ端の刃走として職務に挑んでいた方助は、自分の命を救った刀と再会することになる。しかしその刀は受け継がれ、使い手はひとりの可愛い少女だった。世間知らずの少女剣士・鳴に戸惑いながらも身辺警護の任務に就いた方助は彼女の「実力」を目の当たりにし驚愕する。

非常に評価の高い『エスケヱプ・スピヰド』の九岡望さんの新作です。期待度はかなり高く、その期待に応え全体的にとても完成度の高い作品でした。特に戦闘パートは命のやりとり……緊迫感が伝わる描写が上手く手に汗握った。

一方では日常編というか、方助と鳴がもっと仲良くしている平穏な場面をもう二つ三つあるばもっと二人の関係・絆に納得がいったかな、と。いや、あくまでも個人的な感想ですが。そのせいか、話の流れに乗れないところがあり読み切るまでに時間がかかってしまった。

まあこれは1巻なので、前作にあったスピード感・疾走感はこれから出てくることでしょう!