飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

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「ぼくたちのリメイク 十年前に戻ってクリエイターになろう!」感想

ぼくたちのリメイク 十年前に戻ってクリエイターになろう! (MF文庫J)

〈あらすじ〉
僕、橋場恭也はしがないゲームディレクター。会社は倒産、企画もとん挫して実家に帰ることになる。輝かしいクリエイターの活躍を横目にふて寝して目覚めると、なぜか十年前の大学入学時に巻き戻っていた!? 落ちたはずの大学に受かっていて憧れの芸大ライフ、さらにはシェアハウスで男女四人の共同生活と突如、バラ色の毎日に! ここから僕の人生を作り直すんだ―――後の超有名クリエイター(の卵)と共に送る新生活がいま始まる! と、意気揚々と始めてみたもののそんなにうまくはいかないみたいで……。木緒なち×えれっとの超強力タッグによる、青春リメイクストーリー!

このライトノベルがすごい! 2018」に紹介記事を書きましたが、後出しでこちらでも本作の感想を書きます。文字数制限ありませんから。文庫部門で第6位だったのは意外だったなあ。(悪い意味で言ってないですよ?)

ゲーム会社が倒産し、無職になった28歳の主人公・橋場恭也。夢を叶えられずこれまでの人生を悔やむ恭也であったが、突如10年前にタイムスリップ。今度は悩むことなく芸大に……クリエイター道を進むことを選択する。10年後の業界で大活躍することになる、才能溢れる仲間たちに囲まれ、夢と青春を謳歌することになる。

人生をやり直したいと思うか?
難しい質問だけど「やり直したい」と答える人は少なくないのではないだろうか。この作品の主人公はそれを願い、人生の岐路に立たされたあの日に戻って選択を改める。好きだった道は行くことに全力を尽くし、才能を発揮していく。素晴らしい仲間もできた。青春まさにここにあり!……といった物語である。1冊の作品としてとても完成されていて、それを考えると「このラノ」上位も頷ける。

しかしね。やはり読んでて「辛い」という感情を振り払えないのは、もう人生を巻き戻すことができない、引き返すことができない大人になってしまったからなんだろう。これが人生行きたい道を行き、成功している人間が読むとそのようなこともないのだろうけど。(苦笑)
つまり人生やり直して楽しんでる主人公への嫉妬! でも人生をやり直したいか……と自分自身に問うと、今は可愛い息子に出逢ってしまってるからね。とても戻れないよ。