飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです」感想

楽園への清く正しき道程 庶民出身の国王様がまたご愛妾を迎えられるそうです (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
可愛いお嫁さんを迎えたのに、王妃との間に世継ぎの男児が誕生するまではいちゃいちゃ禁止と申し渡されてしまったルドヴィーク。そんな中、国王を敬愛する女騎士エヴァリーンに縁談が持ち上がる。結婚したら国王様の騎士ではいられないと思い詰めた彼女は、フロリンという強力な助っ人を得て、思いを伝えるべく大奮闘! また幼なじみのエヴァリーンの結婚話に焦った公爵令嬢のテレーゼも暴走し――!?

サブタイトルから数字が消えた……だと……!?
つまりどういうことだってばよ!?
野村美月さんの体調も気になるところではありますが、感想をば。

2番目と3番目を一気に攻略しますが、まあこの二人はそもそもセットでないといけなかった気がするのでこれはこれで良かったかと。ポンポン話が進んで楽しい反面、エヴァリーンとテレーゼの扱い、そして最後の解決までの道筋はもっと時間かけてくれてもなあ、とは正直思いました。いやー、でもルドヴィークはなんだかんだ言いながら順調に愛妾を増やして行きますね。フロリンももっと素直になれば良いものを。

さて次回の4番目と5番目は、いつもの追いかける展開(?)から追われる展開になる模様。うーんこの二人がダブルで攻めてくるのかあ。これは大変やでえ。(他人事)

「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者15」感想

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者15 (講談社ラノベ文庫)

〈あらすじ〉
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『聖エルダント帝国』と敵対しているババイラム王国で、天変地異が連続して起き始める。バハイラムの軍人・アマテナとクラーラは、そんな異変の只中で、ミュセルの母親・ファルメルと会い、彼女が『先見』、一種の預言能力を発動するところに立ち会う。預言はなんと「シンイチが来れば! この事態は収まります!」というものだった。かくして、オタク文化交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一と毎度おなじみのメンバーは、またしてもバハイラムへと赴くことに。ただ、今回はマジでファンタジー世界全体の命運がヤバそう!!

これはもう安定のミュセル√エンドということでオッケーですかね?(真顔)

しかし今回のオチ……というか、「異世界」の真相について見えてきたのだけど、ある意味王道すぎるほど王道なオチだなあ。むしろ王道のあまりまだ何かあるんじゃないかと疑ってしまうレベル。たぶん何かあるな、たぶん。何もなくてもミュセルが幸せになるなら何でも許しますけどね。

ミュセルが幸せになるとペトラルカがアレだけど、まあペトラルカは大丈夫、慎一がいなくても大丈夫、のような気がする。

「そんな世界は壊してしまえ (2) ‐クオリディア・コード‐」感想

そんな世界は壊してしまえ (2) ‐クオリディア・コード‐ (MF文庫J)

〈あらすじ〉
人類の『敵』――“アンノウン"と戦う近未来。防衛都市東京に所属する朱雀壱弥は、初めての問題に直面する。狂っているのは自分か、それとも世界か。あるいは――「いつもにこにことなりでスマイルピース! あなたのカナリア、みんなのカナリア! 毎度おなじみ、宇多良カナリアです!」――この女か。水着で無意味にぴょんぴょんするカナリアに、朱雀の正義が揺れ動く。逡巡の末、新たな仲間たちを指揮するが……「教えてあげる――その気持ちが、恋だよ」「おまえ、もしや目が腐っているのでは?」TVアニメ『クオリディア・コード』7月より放送開始! 原作プロジェクトにして、『変態王子と笑わない猫。』コンビが贈る青春ラブコメの最前線、待望の第二弾!

アニメを2話まで観ましたが、東京・神奈川・千葉それぞれの話が終わった後の出来事ということを知らず、最初かなり戸惑いました。あのメンツでいうと朱雀が引っ張る?(この表現で良いのか)のが普通かと。まともに思えてしまうから不思議。

脚本も担当しているさがら総さんの東京編です。読みやすさは流石。クッソ熱い朱雀さんの活躍と、水着姿のカナリアさんが気になりました。カントクさん、流石です。

この後は千葉編を読むのでようやく三勢力が出揃うぞ!

「中古でも恋がしたい! 6」感想

中古でも恋がしたい! 6 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「つまり、メイド服を着て、皆の印象を変える……ってこと?」
古都子のイメージを変えて悪い噂を一掃するため、清一たちは文化祭でメイドカフェを出店する事に!!
「初芝優佳のデリケートゾーン?」
だが、文化祭の目玉企画としてラジオ番組がねじ込まれ、優佳は協力が難しくなる。仕掛けたのは合同開催を持ち掛けた黒陵高校の時雨亜恋。裏で何やら画策している様だが……。
「ダメだよ。優佳に優しくしたら」
文化祭が近付くにつれて、優佳は亜恋との行動が増える。清一たちとは疎遠になり、態度にも変化が――。
二学期に突入し、さらに前途多難な『実は一途な純情乙女?』系ラブコメ、初芝ファイヤーな第6弾!!

皆さん、6巻にして彼女がついに参戦ですよ。満を持してというのか。まあこの方が断然面白くなるので良い展開ですな!

と、いうことで初芝回です。綾女を想って一歩引いていた初芝が、晴一争奪戦に宣戦布告……するまでがお約束。ヒロインズの中で曖昧な立ち位置にいたので、初芝の方向性がはっきりとそた。最後の告白を得てようやく本格的に「女の戦い」が始まるということですね。楽しみにしております。(ニヤリ)

「妖雲群行: アルスラーン戦記10」感想

妖雲群行: アルスラーン戦記10 (光文社文庫)

〈あらすじ〉
蛇王ザッハークの再臨を阻むべく、アルスラーンは魔の山デマヴァントの封鎖を命じる。だが、それに呼応するかのように、王都エクバターナでも、蛇王の眷属である怪物たちが不気味な動きを見せていた。一方、トゥラーン人の戦士たちを率いるヒルメスは、ミスル国を手中に収めるべく、策謀を巡らせるのだが……。来たるべく大変動を予感させる人気シリーズ第十弾!

ちょっと待って欲しい。みんなも分かっていると思うが奴の件だ。そう、トゥースのことである…………ゴフッ!!(血を吐く)

え〜なにそれ〜〜? ありえなくないですかねえ? 無欲の勝利、果たしてそうなのか。どう考えてもムッツリ。許されることではないですよ! ギーヴとクバードの怒り、俺には分かるぞ!(アホ)

今回は蛇王勢が出てきてファンタジー食が強い回だったかと。それに加えてヒルメスの「乗っ取り」作戦も見えてきて、ミスル国は一体どうなることやら。レイラの存在も気になるけど。

「ゴブリンスレイヤー2」感想

ゴブリンスレイヤー2 (GA文庫)

〈あらすじ〉
「どうか、わたくしどもの街を救っては頂けないでしょうか」
「救えるかどうかは、わからん。だが、ゴブリンどもは殺そう」
ある日、ゴブリンスレイヤー指名の依頼書が冒険者ギルドに届いた。 差出人は水の街――辺境一栄える至高神の都の大司教だった。大司教はかつて魔神王を打ち倒した金等級 の一人として、剣の乙女と呼ばれる英雄でもあった。彼女いわく、水の街の中に何故か小鬼が出るという。 ゴブリンスレイヤーは妖精弓手、女神官、蜥蜴僧侶、鉱人道士とともに水の街の地下迷宮に挑む!
「この小鬼禍は、人為的なものだ」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第2弾!

1巻を読み終えた時点で、一発ネタみたいなところがあるから続きは出ないものだと思っていたのだけど……やっぱり続きはでますよねえ。そうですよねえ。

結構王道なファンタジーモノの2巻に仕上がっていて、完成度は高かったかと。途中、ゴブリンたちに押されて絶体絶命に陥る場面には緊張した。どう考えてもゴブリンは雑魚ではない。ゴブリン、恐ろしい子……!