飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「魔女3人と俺の××な関係」感想

魔女3人と俺の××な関係 (HJ文庫)

魔女3人と俺の××な関係 (HJ文庫)


「力が責務を果たすのではないよ。力を持つキミが責務を果たすのだ。力はそのためのものだ。目的を果たすための道具だ。単なる手段だ。手段と目的を取り違えるな。力に振り回されるな。惑わされるな」

うっかり魔女達のバトルに巻き込まれ、その影響で人の生命力である魔力を失ってしまう主人公・和希。生命力を失った和希を死の淵から救ったのは、魔女のひとりにして和希の通う学校の生徒会長であるしぐれだった。年上美女であるが恥ずかしがり屋の凜音と元気な後輩である椛の魔女二人を加えて、しぐれの使い魔となって生き延びた和希と魔女の共同生活が始まる、というお話。

この作品は魔法関連の設定や展開よりも、和希と魔女3人のドタバタをもっと楽しむ物語にすれば良かった、が正直な感想かな。お調子者の和希がしぐれとラブコメをしたり、凜音をからかったり、椛にからかわれたりといった展開をもっと期待していた。しぐれの魔力供給のために和希が近くにいないといけない設定は範囲が『5キロ』ではなくせめてメートル単位にすれば、共同生活をしていく中で自然とエッチなイベントが起こるのにな、と少し残念。中途半端にエッチなイベント入れつつ魔法関連のシリアスな流れをやるよりも、思い切ってラブコメに走れば…ってかなり好き勝手言ってしまってるな、おい。