「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 6」感想

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ 6 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
那須原アナスタシアは悩んでいた。「どちらがよりマシな選択なのかしらね――昨日から穿いたままのパンツで学校へ行くのと、いっそパンツを穿かずに学校へ行くのと」そんなアナスタシアの心の動揺に気づくのはただひとり、秋子のみ。いつものように彼女に憎まれ口をたたきながら、アナスタシアはふと思い出す。六年前に出会った、誰より可憐で愛らしく、だけどその美貌をわずかに翳らせた転校生、有栖川秋子の姿を。――聖リリアナ学園において「八十二期の二輪差し」と謳われる二人の少女の馴れ初めが、いま明かされる！　
大人気ブラコン妹ラブコメ、在りし日の想いをつむぐ第６巻！　その他にもエピソードてんこ盛りでお届けします！

アニメ化決定おめでとうございます！
と、いうことで頭からいつもの秋子クオリティー全開の『おにあい』6巻。単なるしりとりで暴走する秋子を冷静にいなす秋人は妹の扱いに慣れすぎである。
お風呂でのヒロインたちによる秋人に不満をぶちまける話は、同時に秋人への熱い想いを押し出していて良かった。その中で秋子だけが「悪口」ではなく本心から兄に「ノロケ」ている姿が他のヒロインたちを打ち負かした。流石は正ヒロイン。でも僕は下ネタに反応してツッコミを入れたら自分に跳ね返ってきて慌てふためく銀兵衛が可愛いすぎて死にそうでした。
メガネを使ったコスプレ対決でも素材を活かした銀兵衛が光る…が、そもそも秋子のために催したコスプレ対決だったので完全にみんながかませ犬になってしまった。そして銀兵衛が優勝という流れが、僕、理解できません！ま、まあ優勝商品である「秋人とのお出かけ」イベントで銀兵衛が活躍できるから良しとしましょう。しかし銀兵衛は攻められると面白い反応するなあ。
最後のアナスタシアのお話は、秋人への恋心が芽生えるまでを描いているかに見せかけて、秋子との新たな可能性を示すとは。まさか『おにあい』でこんな百合百合しい場面が見られるとは予想してなかったぜ。世の中なにが起こるかほんと分からねえ！
いいぞ、もっとやれ！(会長と銀兵衛を見ながら)