飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「筋肉の神マッスル」感想

筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)

筋肉の神マッスル (電撃文庫 さ 4-26)

〈あらすじ〉
突如現れた「猿神」によって、猿の支配する町と化した益荒市。人の武器が一切通用しない恐るべき神の力の前に、人間はただひれ伏すしかなかった。
最早人々に残された手段は神頼みのみ。人の武器が通じないなら神の武器で倒すしかない。益荒国一の宮、益荒神社に鎮座する『まっする様』の神託を受け、人々は一人の救世主を選び出した。
だが、神の武器を授かりに行った彼に与えられたのは、武器ではなく筋肉だった!
滅びを待つ街に、今宵救いの筋肉が降り立つ!

タイトルだけ見たらどんなおバカな話なのかと思うだろうが…いや実際おバカな話なんだけれども勢い任せのギャグではなく、練りこんだ設定の元、真面目におバカな話を展開していてそれがほんとに面白い。流石は佐藤ケイさん。
とんでもないバカ力を得たバケモノ猿たちに支配されつつある街を救うために『まっする神』に見出されたおっぱい大好きな主人公・阿久冨雄。が、彼に力を与えるまっする神は名前とは裏腹に身体ぶよぶよのおデブさんで、そんなまっする神に仕える艶乃姫は冨雄のタイプとは正反対のつるぺたんのロリ娘という残念さ。しかも与えられた力は武器ではなく『筋肉がつく』という普通っぷり。これでどうやって戦車の主砲でもビクともしない猿を倒せるのか疑問に思いつつも、冨雄とともに行動する艶乃姫に目を奪われてしまう。千年生きてる割に外に出たことのない艶乃姫の世間知らずっぷりが可愛く見えて仕方ないのですが。現代の服の着こなし方が分からずにパンツを被る艶乃姫様を抱きしめたいです。
本題に戻り、いざバケモノ猿と対決となれば意外なほど男気を出して戦う冨雄が熱い。それもこれも全て街のため…そしておっぱいのため。エロは偉大だなあ。
最初は無意味だと思っていた『筋肉がつく』力もその意味が分かればなるほど素手でバケモノと渡り合えるようになる訳だ。しかし元を辿ればまっする神のせいじゃねえか!許せねえ!(バキボキ!)
冨雄に惹かれて恋する艶乃姫をもっともっと読みたいがこれで物語は終わりのようで。ううぅ〜艶乃姫様ぁ〜。