飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「この中に1人、妹がいる! 7」感想

この中に1人、妹がいる! 7 (MF文庫J)

この中に1人、妹がいる! 7 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
雅との血縁を母・鹿野子に認めてもらおうと直談判に出る将悟。衣楠が協力を申し出るが、直後、衣楠に鹿野子からの直令が下る。「将悟を監視せよ!」――やはり母は将悟の「妹」について隠し事があるのか!?
あらためて雅との血縁関係を調べようと調査費用を貯めるためにバイトを始める将悟たち。心乃枝も協力してくれるのだが、衣楠が今まで以上に将悟に貼りついたりデートに誘おうとしたりと、心乃枝や雅との仲を邪魔してくる。将悟はそんな衣楠に困惑し……?
アニメ化決定でますます盛り上がる「妹」騒動! 要チェックです!

うおおお僕の衣楠が表紙にキター!
ということでいつも日陰者で出番の少ない衣楠が活躍してくれて大変嬉しい今日この頃。いつも男装の衣楠が一変、女性らしい格好で将悟に迫る。いやあ衣楠かわいいなあ!!
けれども物語の展開上、ヒロインが心乃枝と雅に絞られている現状では、衣楠に限らず他のヒロインがどうしても間女(という表現は間違っていると思うがあえて使う)の立ち位置になってしまうな。そんな中でいつまでも過去を引きずって煮え切らない将悟と心乃枝を見兼ねた凛香の行動が光る。発破をかけた形にはなったけど、言葉通り将悟への最後のアタックの意味もあったから本人としては全てやり切って吹っ切れたことだろう。
ようやく恋人同士になれたものの、二人の関係…雅も含めて三人の関係を根底から覆す『証拠』が出てくる。一度『恋人』『妹」という関係になった三人が、ひっくりかえされた状況にどう向き合っていくのか。関係を固めていた分、この状況は辛いものがある。
しかし物語が大きく前進したのか、それとも大きく後退したのか良く分からない展開で引きになるのはこの作品の十八番だなあ(笑)