飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた 3」感想

嫁にしろと迫る幼馴染みのために××してみた (3) (電撃文庫)

〈あらすじ〉
アメリカ帰りの幼馴染み・朝凪来海を「お嫁さんにする」約束を果たすため、日々ダイエットに励んでいる元フードファイターの男子高校生・大村秋馬。
でも、なかなか素直になれない来海と秋馬は、ある事情から険悪ムードに。来海は沖縄旅行での「ラブラブ▼沖縄ダイエット作戦」にも参加できず、やきもき……。そうするうちに、二人にとってとても大切な「ある記念日」が訪れて――恋の試練を乗り越え、秋馬たちダイエット部に訪れる恋の結末はいかに!? ラストまで、えっちも知識も特盛っ!

バリボリバリボリ。
うめえ!深夜0時過ぎに食べるポテトチップス超うめえ!……うん、間違いなく朝起きたらお腹痛くなるね。身体弱いから。

ダイエット・ラノベもこの巻で幕引き。
正直なところ、食べた側からトイレに駆け込む体質でこれまで太ったことのない僕には秋馬の苦しみは良く分からなかったけれど。しかし「太るために努力しろ」と強制的にデブエットさせられたら僕は悲鳴を上げるに違いないから、そう考えるとダイエットの苦しみも理解できるかな。あれ?内容の話からどんどん逸れて行く。

僕のように食に対してあまり興味がなく、食べなければ太ることもない。が、それが健康に良い訳がなく、今回は拒食症を題材に神林の「ダイエットに関する正しい知識」の背景が描かれることになる。最終巻なのに、メインヒロインである来海の存在感が薄いのは気のせいだ。思ったこと、感じたことをストレートに表現する秋馬。彼の行動力は女性を包み込む優しさに満ちている。おデブな身体でも包んじゃう。この段階になってヒロイン戦争に飛び込んでくる憐ちゃん…遅すぎた…遅すぎたんや…。

ヒロインたちの抱える問題を次々解決して行く秋馬の懐の大きさにすっかり惚れ直した来海だけど、意地っ張りというか単にめんどくさい娘なんだけど、目標体重に拘り続けていると横から掻っ攫われるぞ。そんなことを思っていたらエピローグで痩せてイケメンになった秋馬くんモテモテ。これは仕方ない。モテモテ秋馬を見て逆に太らせようとするのだから、もういいからさっさと素直になって付き合えよと思う(笑)

急ぎ足になってしまったけども、ダイエットという題材でこれ以上シリーズ引き伸ばしても話が広がらないし、これはこれで良かったかな。出来れば「結婚」まで行って欲しかったが、良く考えて見たら来海はまだ結婚できる年齢じゃなかったか。綺麗に落ちたし、これで良しだ!(強引)