「温泉ドラゴン王国 2 ~ユの国よいとこ、一度はおいで~」感想
〈あらすじ〉
「温泉旅館などやるだけ無駄です。それがわからないアリマは大馬鹿なのです」
いよいよ温泉旅館の開業を控えたユ国の王子アリマの元に、留学していた妹のコハネが帰ってくる。コハネはある理由から温泉を嫌っており、温泉旅館の計画を進めるきっかけになったハナをユ国から追いだそうとする。
なんとか和解できないかと考えるアリマだったが、女将のユフィや仲居のミササ、板前のイブスキなどにも振り回されているうちに、またもや訳ありのお客様や、温泉を荒らす謎の魔獣までもが現れて……
ほのぼの×温泉ファンタジー第二弾、今日も元気に営業中!
新ヒロインが銀髪美少女…だと…!?
こいつは陰謀の匂いがするぜえ…!
…いやいや、そんなことはないそんなことはない。偶然に違いない!(力んだ口調)
と、いうことで新ヒロインの銀髪美少女ことアリマの妹・コハネちゃんが登場です。姉とは正反対の冷淡な口調に、人を突き放す視線。温泉を嫌い、温泉宿を否定し、ハナをユの国から追い払おうとするコハネの心をどうやって氷解させるか、兄・アニマとハナの温泉にかける情熱が沸き立つ。
しかしライトノベルで「決闘」というと、異能を使っての激しいバトルになるのに、この作品の場合は「卓球対決」になるんですよね。卓球面白いですけど、地味です。ソースは中学時代、卓球部だった僕。県大会団体ベスト16の実力を見せてやりますよ…! え? いらない? あ、はい、分かりました。
引っ切り無しに温泉に入って、裸の付き合いをして。雪解けしていくコハネの心。まあハナに突っかかった時点で、お兄ちゃんを取られまいとする想いがあったのが明白だったのがね、可愛いところかな。その家庭でハナとの絆がますます深まり、アリマたちと家族の一員に成りつつある。しかしバベルの腹は真っ黒だなあ、ユフィが嫌うのも良く分かる。