飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「寄生彼女サナ 4」感想

寄生彼女サナ 4 (ガガガ文庫)

寄生彼女サナ 4 (ガガガ文庫)

〈あらすじ〉
ある日突然唐人のお腹の中に寄生することになった、謎の生命体・サナ。サナたちパラシスタンスを狙う「組織」に家を焼かれて二人はサバイバル生活中。
そんな最中、「組織」の魔の手が北海道の志保とロイ子にまで届きそうに!
唐人たちは櫛名田会長を言いくるめて、生徒会の合宿に飛び入り参加。
そこで、唐人達は新たなるパラシスタンス・えきのに出会う。えきのの可愛さに、櫛名田会長ご乱心!
えきのをお持ち帰りして、宗教まで立ち上げてしまった!?今度は一体どうなっちゃうの!?
アクセル全開!!「キセイ系ラブコメ」第四弾!!

あまりレーベルカラーで作品を語りたくはないのだけど、『寄生彼女サナ』は最初ガガガ文庫らしくない作品だと思ったものだけど…いやいや、このキワモノ+トンデモ展開。間違いねえ。ガガガ文庫だわ(笑)

どうにも意識し合い、それが上手く噛み合っていない様子の唐人とサナ。『恋』の感情に芽生えたサナの態度は奥ゆかしくて可愛いとは思うけれども、何処か寂しさを覚える。唐人の動揺を無視して突っ走るサナを見たい。
そんな二人の関係を置き去りに、一同は北海道の地に降り立つ。うん、遭難までの展開が脈絡ねえ!でも北海道とかチョー寒そうだから遭難しそうだよな!(道民の怒りを買う発言)
そこで出会った新たなパラシスタンス・えきの。これまでザ・脇役だった生徒会長の櫛名田と意気投合…と、いうよりも妙な感染力のせいで新興宗教にまで発展する流れは、もう
これまでのトンデモで慣れたよ。

組織との本格的な対立はこれから描くことになるのかな。もうひとつの方が大問題か。唐人とサナ、宿主と寄生虫。確かに唐人は「自分の寄生虫を彼女にするのは問題がある」と発言しているけど、櫂実の告白は曲解から来ているような気がするぞ。でも彼女の恋も本物だから否定は出来ない。これもそれも唐人がちっちゃい問題に囚われすぎなせいだ。さっさとサナをモノにしちゃえばいいのにさ!

ところで今回、桜は下ネタくらいしか言ってない気が…いつの通りといえばそうだけど、出番が少なくてちょっと悲しい(笑)