飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者12」感想

アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者12 (講談社ラノベ文庫)

〈あらすじ〉
謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した文化交流のため、それも主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一が、今回はエルダント救国の英雄として望まれる、って何事!? 事の起こりは、同盟国・ツェルベリクの新任大使・ルーベルト王子の着任。この王子、超イケメンで、しかも着任と同時に爆弾発言。で、王宮は一気に大騒ぎに。それだけではなく、ルーベルト王子は学生時代にガリウス卿とかなり親しい、一種特別な仲だったらしく、美埜里の煩悩炸裂! で事態の混乱度にますます拍車が掛かる。エルダントの命運は慎一と〈アミュテック〉の面々にゆだねられたって、マジで大丈夫なのか!?

当初はガリウスメインの話を書くとは思ってなかったんじゃないかなあ。この作品ももう12巻、思えば遠くにきたもんだ。

ガリウスと因縁のある王子様がペトラルカに求婚したことからドタバタ劇が始める今回のお話。ただの引きこもりが、一国の行く末の鍵を握るまでに成長するとは。そのことに本人無自覚過ぎて流石はラノベ主人公と言わざるおえない。

慎一、ミュセル、ペトラルカの三角関係(?)……ここにガリウスを含めるのはやめよう。この三人の関係が少しでも前に進んだ、のかな。ペトラルカもミュセルもほんと可愛いし、純粋な心を持っているので報われて欲しい。まあそれも鈍感ラノベ主人公の慎一次第ですが。(笑)