飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9」感想

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫 ふ 8-14)

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫 ふ 8-14)

「ルリ姉ルリ姉! ルリ姉って高坂くんと別れたんでしょ〜? じゃああたしが高坂くんと結婚してやんよ! そしたら桐乃さんとも姉妹になれるでしょ♪」
「巫山戯るなよ小娘! 一生飯抜きにされたいか!」
「はあああああ!? んなことしなくても、ひなちゃんはすでにあたしの嫁だよバァァァカ!」

いつもの京介視点ではなく、他キャラクターの視点で描く短編集。ここ数巻の緊張感のある流れから解放され、かなりまったりしたお話。
黒猫の妹である珠希の視点で、黒猫が京介と桐乃に出逢い交流し京介と付き合い別れ、また同じ関係に戻っていく過程が書かれていて読んでる最中ニヤニヤが止まらない。黒猫が『高坂瑠璃』と京介と結婚した場合の姓をノートに書いているシーンは僕を悶え殺しにかかってる。桐乃視点で描かれた話では『妹好き』桐乃さんクオリティを見せつけてくれて満足です。

そんなにニヤニヤ出来る話から一変。京介と赤城の『シスコン戦争』はキモさ爆発。以前からシスコン全開だった赤城はともかく、前巻までで妹への『想い』を解放した京介も劣らずキモかった。が、愛すべき兄貴たちの戦争も麻奈美の一言でバッサリ。いや、麻奈美の言うことはもっともですけどね。とりあえず赤城は僕に殴られてください。
しかしシスコン京介、ブラコン桐乃、その間に挟まれる黒猫の図が安定感素晴らしくて本当に良い短編でした。