飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 3」感想

俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 3 (HJ文庫)

俺がヒロインを助けすぎて世界がリトル黙示録!? 3 (HJ文庫)


2巻までで既にヒロインが六人も。更に三人増えたらどうなるの!?

と、思っていたら表紙の通り今回のヒロインはひとり。
物語の主人公になる烈火の『波乱の血筋』と全く同じで、物語のヒロインになる『万丈の血筋を』継ぐ響。彼女は物語に巻き込まれる体質の血筋を絶つため、また物語に巻き込まれ傷つく親しい人間をなくすため、烈火と結婚して子供を作らず周囲の人々に関わらない人生を歩もうとする。無茶苦茶な話に戸惑う烈火ではあったが、『響の物語』が突如始まりその物語に巻き込まれたハレッサが…親しい人間が傷ついたことから、これ以上ヒロインたちを巻き込まないために響の言うとおり二人だけで波瀾万丈の物語に挑む。

一度始まると息つく暇もないほど怒濤の展開になる『リトル黙示録』の構成は読んでいて本当に飽きない。
男勝りにの響をヒロインに据えて、絡み合った三つの物語を一気に攻略していく様は心地良いよなあ。

今まで物語の攻略に関してヒロインたちに頼り切っていたことも含めて悩み続ける烈火ではあるも、結局のところヒロインたちは烈火の人柄に触れ望んで力になりたいだけのことなんだよ。烈火の意志なんて関係ない、彼女たちはやりたいことやる、本当にイイ女たちなんだ。そして物語中、烈火の人柄に向き合ってきた響も彼の影響を受けて魅力的なヒロインに成長した。ツンツンしているボクッ娘が途端乙女になるのはある意味卑怯だと思います。響かわいいよ響。