「きみって私のこと好きなんでしょ? とりあえずお試しで付き合ってみる?」感想

〈あらすじ〉
「ねえ黒矢くん、きみって私のこと好きなんでしょ」?
「な、なんでわかったんですか!?」
片想いを見抜かれること。それは陰キャ高校生――黒矢にとって死にも等しい恥辱だった。 相手は文芸部の先輩で超絶美少女、白森霞。二人きりの部で過ごす中、この気持ちはずっと隠してきたはずなのに……!
絶望する黒矢に、先輩は告げる。
「じゃあ――とりあえずお試しで付き合ってみる」?
まさか両想いでお付き合い成立!? いや待って、こんなはずじゃ―― 付き合ってるのにからかわれる、憧れの先輩からの悶絶イチャイチャ満載な両想い&激甘青春ラブコメ!

年上の女の子と付き合いたいだけの人生でした。はい。あまりにも年上ヒロイン好きすぎて、メールで「お願いします！」と返信しようとしたら予測変換の罠で「お姉ちゃん！」と入力して送信しかけました。僕はもう駄目かもしれません。

年上ヒロイン作家といった望公太氏と言えそうなほど年上ヒロインものを連発している。干支一周分年上のお姉さんがお相手なのも燃えますが、個人的な最近のトレンドは1〜2歳年上のお姉ちゃんなんです。何が良いって中高だと1年生と3年生なんて設定もできちゃう。学園ラブコメもやりやすいって訳ですよ！(力説)

同じ同好会の先輩後輩のラブコメ。最初にドドンと美少女先輩から後輩くんにお付き合いのお誘いがあります。しかし後輩くんは根暗のツンツン少年。でも心の底では先輩が好きで好きで堪らない。そんなちょっと厄介な性質のある後輩くんのことを、何故美少女先輩が気に入ったのか、それが後々の物語で丁寧に語られていきます。

まあ何よりラノベらしく効果的にイラストを使っているなあ、と。美少女先輩の心理描写をイラストに任せてるのにはニマニマ。なるほどこれは上手い。そんな感じで先輩後輩がイチャイチャするだけのお話といってしまえばその通り。ヒロインが年上だからこそできるリード。でもその実、先輩は一杯一杯でした。こういう甘々なのも良いですな。