「のうりん 3」感想

のうりん 3 (GA文庫)

ま、まさかのベッキー表紙。ボイン良田を飛び越えて…流石は第一回人気投票１位！
パロネタとイラスト芸がパワーアップ。そして読者を笑わせっぱなしにしておくだけでなく、しっかり話を締めてくる安心感。そして農業知識もつくつく。
今回も満足の一冊でした！

最初からぶっ飛んでるベッキーが大暴れ。独神やめろ。もう40が出てくるだけで笑わずにはいられないのが狡い。そしてうぜえ！（笑）同時に継がアシタカ化して話を引っ張っていったことから、前回の引きもあり3巻は継の物語であることを匂わせているのが…あ、いや狙ってやってるのかは分かりませんが。
前回の引きと言えば林檎と農の関係。誰もが予想しなかった二人の百合展開になったものの、流石にあれをやられ続けては話がおかしな方向に進んでしまうので、耕作との関係をキッカケに罵り合う仲に。耕作大好きの農はともかく林檎の想いが掴みきれないなあ。しかしアイドルゆかたんバージョンになった林檎の異常なドSっぷりは耕作でなくとも服従してしまう。宇宙一かわいいよ！太ってもかわいいよ！

話の締めである継の実家のお話はシリアス展開。
かと思いきや、見開き2枚も使って何やってるんですかぁー！特に2枚目ッ！
継の退学を賭けた野菜対決。どう落としてくるか、そこに心配はなく、継の父親の言葉には説得力がある。これは完敗だよ、継。
それを認める継。海外農業研修の話を受け、更なる成長のため旅立つことになる。一緒に研修へ行く良田さん、良かったね！

今回の話だけでなく、次回以降の伏線を着々と張っていくのがこの『のうりん』という作品。
要所要所で耕作をあざとく狙う農が描かれている。自分を嫁にするため耕作を洗脳しようとする農の執念が怖い…だがそれがいい！
農が実家に耕作との関係を勘違いされている（と、いうか農が勘違いさせた）せいで、とんでもない事態に。それと耕作は実家に思うところがあるのか、4巻のお話は幼なじみ中心で描かれることになりそうだ。

しかし揺るぎない切符さんのイラスト芸である。ベッキーの女体盛りに、バイオのエロ本、農の騎乗位。どれもおいしく頂戴しましたっ！！
また次回も変わらない『のうりん』で笑い転げたい。