飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「眠らない魔王とクロノのセカイ 2」感想

眠らない魔王とクロノのセカイ 2 (GA文庫)

眠らない魔王とクロノのセカイ 2 (GA文庫)


読みにくいんだけど面白いんだよなあ。なんというか、文体が癖になるというか…。
それはともかく第2巻。前回はクロノとの出逢いと、世界観と設定を魅せるのに終始した印象なので今回から本格的に物語が明ける。

異世界のひとつである『機械の世界』にスポットを当て、新キャラであり『星令学園』の上位12人の生徒『ゾディアック』と呼ばれるモノのひとりレファ、そして彼女と確執のあるハルの戦いが描かれていく。その中で夜とクロノがどう立ち回り、どう戦っていくかも描かれていて実に主人公コンビらしい。特にクロノの「魔王が魔王であるための」主張は眷属である夜の心に響き、忠義を尽くす魔王の在り方をレファとハルに見せた。レファとの確執とそれが消える過程を通して、どうにも取っ付きにくかったハルがぐっと親しみ易いキャラになったなあ。敵対関係にある組織やキャラクターがお目見えしたので、今後彼等と夜たちがどう戦っていくかが楽しみ。しかし何もしてないのに夜が女性キャラに変態扱いされる仕様はなんなんだ。まあ終盤のハルへのラッキースケベは弁護できないが(笑)