飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ10」感想

お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ10 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
那須原さんの衝撃発言によるあれこれと、まさかの全国生中継となった「アナとあっきー」漫才デビューの顛末については、これはもう本を読んでもらうしかないとして。怒涛の夏休みが終わり、季節は秋。そう、学園祭の季節である。聖リリアナ学園きっての一大イベント――リリアナ祭は、生徒会ではなく文化祭実行委員が主となって運営するのだけど、実行委員長である十乗寺君佳さんはあの会長さんが苦手にするほど厄介な人らしい。それだけでも嫌な予感しかしないのに、学園祭の出し物に我が不肖の妹こと秋子が提案したのはなんと、「新藤光一郎のサイン会」で――!? 波乱だらけのブラコン妹ラブコメ第10弾! 詳しくはページをめくってみて!

銀兵衛一辺倒の僕ですが、告白後の那須原さんもいいなーと思い始めています。銀髪と金髪…どちらかというと金髪に惹かれるはずの自分がこれまで銀兵衛ばかり見ていたのがおかしかったのか。いえ、浮気ではありませんよ? 僕は今でも銀兵衛が大好きですから!(目が泳ぐ)

何故か那須原との漫才から始まる展開に読者はどうすれば良いのでしょうか?
と、いうか日常が既に漫才…代わる代わるの夫婦漫才なので今更感があるような、ないような。しかしこの漫才、読んでると小っ恥ずかしい感覚に襲われてページを捲る速度が上がってしまった。無事終わってくれて良かったと感じている僕がいる。

漫才の後は学園祭に突入。実行委員長のメガネッ子&地味っ子の十乗寺さん登場。何かこのわさわさした感じ…会長ではないけれど僕も苦手です。学園祭に向けて動き出す生徒会ではあるけれど、盛り上げ役のビックゲストとして新藤光一郎=秋人のサイン会を提案する秋子。秘密をチラつかせて周囲に優位をアピールする秋子さん素敵ですが、こうでもしないと最近は他のヒロインに押されてますから。今までは秋子と他ヒロインが争ってたのに、今回とかは銀兵衛と那須原さんが言いあってたからなあ。これはこれで良い展開で僕は楽しめた。

何かしらの進展…先に進もうとすると、あーだこーだ理由をつけては保留にする秋人は確かに惹かれる人間性ではないよな。秋子、言う時は言うのね。もっと言ってやった方が良いぞ!
何も決めず何も進めずこれまで通り行こうとする秋人に変革が必要…とか思っていたらなにこの展開。まああっさり十乗寺さんに食べられたとは思えないが、このミスリードを知った秋子たちがどう動くかは見たいなあ。