飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「魔王殺しと偽りの勇者2」感想

魔王殺しと偽りの勇者2 (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
《勇者候補》も残すところ、不死身と噂される《傭兵》と、かつて王宮に勤めていた《大魔導師》の二人となった。この中に魔王を倒した真の勇者がいる――すぐにでも行動を起こしたいエレインだったが、相も変わらずユーサーの腰は重い。そんな態度にしびれをきらし、エレインは一人で〈傭兵〉ダリオンに会いに行くのだが……。各人の思惑が錯綜する中、すべての事柄はひとつに繋がり、隠された真相が浮かび上がる――。証言の矛盾を突き、嘘を暴く疑惑のミステリアス・ファンタジー第2巻!

久しぶりに田代さんのミステリーを読み切ったな、と何だか懐かしい気持ちになりました。前回のあとがき通りの2巻構成…と、いうよりも上下巻構成になります。この事件に関してはここで綺麗に終わるが、この二人のコンビを今後も見たいと素直に思う。

実直すぎて柔軟性に欠けるエレインが、ユーサーの影響を受けて考え方に広がりが生まれてくるところに、ユーサーでなくとも驚くべき成長。どうしちゃったのエレイン嬢…しかしそれでもエレインはエレイン。硬いところ硬い。まあそこが彼女の良いとこなんだけどなあ。