飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「風塵乱舞: アルスラーン戦記6」感想

風塵乱舞: アルスラーン戦記6 (光文社文庫)

〈あらすじ〉
城に帰還した父王アンドラゴラスの命により、事実上追放の身となったアルスラーン。五万の兵を集めるまでは帰れぬ運命となった。つき従うのは、ダリューン、ナルサスをはじめとしたわずか七人の側近のみ。一行はパルス随一の港町ギランへ──。そこで待ち受けていたのは、海上商人を脅かす海賊たちとの戦いだった。新たな冒険の始まりに胸躍るシリーズ第六弾!

キシュワードのことを勝手に老兵だと思っていました。結構若いんですね。なんで勘違いしてたんだろ。しかしキシュワードは気苦労の絶えない将軍さまだなあ。(関心)

数少ない仲間を連れ、追放されたアルスラーンだったけどたった一巻で二万を超える兵を率いるまでになるこの濃厚な内容。これ、毎度言ってるがページ数にすると200ちょっとなんだけどね。余計なことを描かず必要なことだけを読者に示してくれる親切設計。

アルスラーンの人たらしは相変わらずで、次々と優秀な人材が集まってくる。数奇な運命を巡り、ようやくアルフリードの元に辿り着いたメルレインさんはこれからどうすんだろ。あとエステル嬢は素直すぎるのでもっと人を疑うことを覚えようね。良い子なだけに読者は心配してます。

義。この作品に登場する勇猛なキャラクターは絶対に義を重んじている。そして貫こうとしている。それが伝わってくるから面白いし、心が熱くなってくるんだろうな。アンドラゴラス、ギスカール、ヒルメス、そしてアルスラーンがそれぞれの思惑のもと、激突しようとしている。燃える!はよ続き読もう!