飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ナイツ&マジック6」感想

ナイツ&マジック6 (ヒーロー文庫)

〈あらすじ〉
西方諸国における戦いに勝利した銀鳳騎士団は、故郷へと凱旋を飾っていた。勝利と共に彼らが持ち帰った最新の飛行機械・飛空船を前に、国民は大いに湧き立つ。しかしそんな盛り上がりなど目もくれず、エルは独自に飛行型幻晶騎士の設計へと着手していた。数多の苦労を突き抜けて、幻晶騎士を空に飛ばすことに成功する。飛空船を手に入れ『飛翔騎士』が誕生したことにより、大空への道は開かれた。やがて飛翔騎士のみで構成された騎士団、紫燕騎士団の設立と成功を契機として、王国の興味はある一点へと収束してゆくのだが―――。

見開き口絵のイカルガがカッコ良すぎて痺れるよ。なんですかこのカッコ良さ。反則じゃないですかね黒銀さん!

今回の大半は空飛ぶ『幻晶騎士』誕生と成長を描いている6巻。空……ですか。ついに制空権の概念が出てきましたよ、と。そのパイロットの筆頭となるのがアディというのがナイスチョイスだと思います。終盤の展開にも生きてくるのが良い。

そう。終盤の展開。『幻晶騎士』を溶かす溶液を吐く魔獣との戦い、そしてエルとアディは消息を断つ……揺れる騎士団、エルがいて成り立っていただけにどんな反応を見せるかと思っていたが。いやはや一番熱かったのがディートリヒさんという。1巻読み直すと驚くかも。一方、生きていたエルとアディのサバイバル生活を始めた二人の行く末は一体どうなるのか。これは続きが気になるぞ!