飼い犬にかまれ続けて

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「冥玉のアルメインII」感想

冥玉のアルメインII (ファミ通文庫)

〈あらすじ〉
ガルクトが倒され、一時の平穏を取り戻した白磁宮殿。そんな折、連合国家ベールランドの構成国バリストン王国から使者が訪れる。アルメインに謁見を求めてきた使者の少年は、自分もルドニア三世の子であり王位継承権を持つ者だと告げるが、当然ナリアもアルメインも取り合わない。しかしその随行者、アルメインと旧知の美女ヘルネーアは、瞳にヒルトルートと同じ狂気を宿し、アルメインを惑わせる――。昏き宿命のタクティカルファンタジー、第2巻登場。

面白いなあ…派手さはほとんどないのに、蠢く策謀をどうアルメインが乗り越えていくのか。それを突き止めたくて頁を捲ってしまう。

四人の代王の内、半分が退場。アルメインとヴィントレーア、二人の王位争いに介入してきたバリストン王国の少年王スインを巡り、思わぬ形で戦いは激化していく、というのが今回のあらすじだ。敵はヴィントレーアのみ…と考えていたが、出てくる出てくる。欲望に塗れた小物感たっぷりの者たちが自分自身のために他者を取り込もうとする様は醜い。直情的なヴィントレーアはまだ御しやすい方だと思うくらいに。

アルメインの周囲に現れるヒルトルートの影。アルメインが臆する彼女の存在。ヘルネーアに「取り憑いている」ようにも思え、ナリアに意味深なことまで吹き込んでいるのを見るに、今後ナリアもそうなる素質があるのかもしれない。アルメイン命のナリアも危うい存在であるが、実妹のメーニカもまた恐ろしい…ヒルトルートなんかよりもよっぽど怖いのでは。このまま行くとメーニカがラスボスのような。策謀だけでなく嫉妬が渦巻いて余計に状況を複雑にさせているよなあ。