飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「クロの戦記 4 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです」感想

クロの戦記 4 異世界転移した僕が最強なのはベッドの上だけのようです (HJ文庫)

〈あらすじ〉
『死地においてこそ――笑え!!』
ちょっと過激な王道戦記、王国戦争編開幕!! 帝都からクロノの元に届けられた召集令状。 それは、『神聖アルゴ王国との戦争に従軍せよ』という緊急事態を知らせるものだった!! すぐさまクロノは頼れる部下たちと共に、生き残るための準備を開始する。新装備や新武器など、これまでに生み出してきた全てを賭けて、クロノは英雄への一歩を踏み出す!!
「皆、生きて帰ろう」
シリアス&エロスなエロティック王道戦記、王国戦争編開幕!!

毎度表紙を見て「今回はこの女の子が犠牲(意味深)になるのかー」とか思っていたのだけど、思い返すとそうでもない。姫様はまだ毒牙にかかっていなかった。しかし表紙イラストはエロティックだな。中身は今回、シリアス濃度高めなんだけど。

戦争編に突入して一気に緊張感が増した。こんなにシリアスな展開で、仲間に犠牲が出ることになるなんて思わなかった。レオさん……ほんと驚いた。あれで緊張感高まった。貴族としても大隊長としてもクロノが異質なのが分かったし、まあ何よりクロノの魅力というか慕われる理由が理解できたと思う。

エロの方だとリオが犠牲になりました。犠牲になりにきたんだけど。ところてんとは一体……女癖が悪いというか、欲望に忠実なだけです。なんとなく、次回辺りでセシリーが食べられてしまいそう(笑)

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 2」感想

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 2 (カドカワBOOKS)

〈あらすじ〉
第一回バトルロイヤルイベントでノーダメージ二〇〇〇人斬りを達成し、一夜にして有名プレイヤーの仲間入りを果たした『最硬』の新人メイプル。今回は相棒のサリーとともに、レア装備を求めて第二回宝探しイベントに参加!プレイヤーキラーを返り討ちにし、勝てない設定のボスだって楽々蹂躙、さらにはレアスキル同士を悪魔合体させて、ついにメイプルは『浮遊要塞』化―!?伝説が生まれる一週間が、幕を開ける!

運営がメイプルたちとやり合ってるのは面白かった。しかしまったり進行するので、もっと緊張感は欲しいかな。今回は感想短くてすいません!

「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」感想

痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。 (カドカワBOOKS)

〈あらすじ〉
ゲームなどの知識に乏しく、ステータスポイントを全て防御力に振ってしまったメイプル。動きも遅く、魔法も使えず、挙句の果てには兎にすらどつき回される始末。あれ、でも全然痛くない…っていうか、ダメージゼロ?極振りの結果、手にしたスキルは“絶対防御”。さらには一撃必殺のカウンタースキルまで取得して―!?あらゆる攻撃を無効化し、致死毒スキルで蹂躙していく『移動要塞型』新人、自らの異常さに気づくことなく、出陣!

昔、スーパーファミコンのソフトで「ドカポン3・2・1」というのがあって、従兄弟たち含めて4人でプレイしてたのだけど。その中で圧倒的に強かった一人が「攻撃は最大の防御」と言って攻撃極振りしていたのを思い出した。この作品は逆に防御極振りです。

防御力に極端にステ振りした+偶然発動したスキルによって動く要塞と化した主人公のお話です。可愛い見た目とやってることのエグさの落差が凄い。貴重な攻撃手段が状態異常攻撃というのもエグみある。絶対防御はロマンあって良いけど、個人的には攻撃極振り選択しそう。まあここまで度胸のある極端な振り方できないわ。

あまりに変な方向で強くなってしまったので運営によってスキル弱体化されるのも仕方ない感じ。妙なファンもついて、彼女が成り上がっていくんだろうなあ、と思うと共にどういう話に進んでいくのか興味ある。

「宮本サクラが可愛いだけの小説。」感想

宮本サクラが可愛いだけの小説。 (MF文庫J)

〈あらすじ〉
とにかく可愛い幼なじみと織りなすイチャかわラブコメ、開幕!宮本サクラは可愛い。なぜって、理由1 見た目が可愛い。理由2 表情がころころ変わって可愛い。理由3 おだてられるとすぐ調子に乗って可愛い。理由4 小さい頃の結婚の約束を今も覚えていて可愛い。理由5 こつそり胸も大きい…ほらこれだけ揃って可愛くないわけがない。つまりこれは、彼女を愛でるために存在する、この世で最も純粋な小説なんだ。ちなみに僕は大神ヒカル。サクラの幼なじみで、北欧神話の大神オーディンの生まれ変わりらしいです。

すっごい久しぶりに鈴木大輔作品を読みましたが、相変わらずな感じがしました。不思議だけど王道は行ってるような、そんな感じ。

サクサク読めたと思って総ページ数みたらもともと薄かったのね。電子書籍で読むと本のボリュームが分からぬ。内容的には道徳的にはどうなの、と思ってしまうほどエッチな美人三姉妹に囲まれてイチャイチャしながら過ごす男子高校生と、可愛い幼なじみとのラブコメ劇。そこに転生モノが合体した作品だけど、幼なじみのサクラの可愛さが異常であることが分かった以外、特に何がある訳でもなくラブコメってさっくり終わったような。サクッと終わり過ぎな気がしないでもない。(笑)

「日和ちゃんのお願いは絶対」感想

日和ちゃんのお願いは絶対 (電撃文庫)

〈あらすじ〉
海と山と坂の街、尾道。(たぶん)日本の果てで(きっと)世界の果ての、この街で。俺は彼女―日和と恋をした。ほんわかしてて、かわいくて、どこかちょっと流されがちで。それなのに…「―わたしのお願いは、絶対なの」聞いてしまえば誰も逆らう気になどなれない「お願い」。彼女の持つその力が、俺の人生を、世界のすべてを、決定的に変えていく。そしてすれ違いの果てに、日和が願った結末は―。「―でも、もう、忘れてください」世界なんてきっと簡単に壊れてしまうのに。俺たちの恋だけが、どうしても終わってくれない―これは終われないセカイの、もしかして、最後の恋物語

表紙を見ただけであらすじは読まずに本編読み出したのだけど。「思ってたのと違うと思ったら最後は思ってたのになった」というのが素直な感想です。読んでない人にはなんのことか良く分からないでしょうが、本当にそう感じたので仕方がない。

仲の良いクラスメートの女の子に告白されて、悩みつつも付き合うことになった男子高校生の青春を描いたお話。が、途中からセカイ系に変化します。セカイ系ってもしかして死語ですかね? 告白してきた女の子は実は「お願い」を相手に強制できる力の持ち主で、ある秘密組織のトップでもあり、某国からその身柄を狙われているという設定。思春期の男女の甘酸っぱい青春劇にぶっこまれるスパイス。でもそのスパイスがおかしな具合にならず、しっかり味わい深く青春劇に溶け込んで落とし込めてるのは凄いと思った。

やり方によっては世界を支配できる力を持った女の子が、好きな男の子の想いひとつに揺れる。その想いを強制できる中で、最後は真実の想いを手に入れたところは良いのだけど、それはそれとして世界との対決は続きそうで、そっちはそっちで気になるのですが(笑)

「魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~」感想

魔王学院の不適合者 ~史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う~ (電撃文庫)

〈あらすじ〉
人を、精霊を、神々すらも滅ぼしながら、延々と続く闘争に飽き、平和な世の中を夢見て転生した暴虐の魔王アノス。しかし二千年後、転生した彼を待っていたのは平和に慣れて弱くなりすぎた子孫たちと、衰退を極めた魔法の数々だった。 魔王の生まれ変わりと目される者を集めた“魔王学院”に入学したアノスだが、学院は彼の力を見抜けず不適合者の烙印を押す始末。誰からも格下と侮られる中、ただひとり親身になってくれる少女ミーシャを配下に加え、不適合者(魔王)が魔族のヒエラルキーを駆け上がる!!
小説家になろう」にて一年足らずで脅威の37,000,000PVを叩き出した話題作が登場!

人気作品とのことで表示されていたので読みました。もう読む基準はかなり適当になっております。読み終えて知ったのだけど、アニメ化してるようですね。なるほど、ピックアップされている訳だ。

転生した魔王が現世で「生まれ変わった魔王を探し出す学校」に入学して滅茶苦茶しでかす、というある意味の様式美な作品でした。転生した赤ん坊から丁寧に描いていくのかとおもったら生後1ヶ月になる頃、魔法を使って一気に成長してしまう荒技には驚いた。そこはちゃんと描かんのかーい、みたいな。まあ確かに成長過程を追いかけてもページ数使うだけなので、これはこれで良かった気がする。

まあとにかく強い。強すぎるし状況を見通しすぎるので戦いに敗れる心配がなさすぎるのもドキドキ感ないが、どんな圧倒的な力を披露するのか別の楽しみがある、そんなバトルシーン。無茶苦茶なことをサラッとやる。そんな無茶苦茶な息子を受け止める両親が一番のバケモンな気もしたりしなかったり。(笑)