飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 6」感想

察知されない最強職(ルール・ブレイカー) 6 (ヒーロー文庫)

〈あらすじ〉
クジャストリアの協力を得て、日本とこの世界をつなぐ「世界を渡る術」を完成させたヒカル。あとは精霊魔法石さえ確保すれば、日本への帰還が叶う状況になっていた。しかし、念願の帰還方法を見つけたヒカルは日本とこの世界のどちらが良いのか迷い、考え込んでいた。安全が確保され、欲しいものがすぐに買える日本。もしくは、危険はあるが夢もあるこの世界。悩むヒカルはある日、同じ日本人であるセリカと偶然出会う。さらにそのころ、ポーンソニア王国ではとある奇病が流行り始めていた。体中に黒い斑点が現れ、やがては死に至る病。タイミングよく患者の元を訪れたビオスの教会関係者は、莫大な金を払えば特効薬を与えると言う。なんともきな臭い話に、ポーラたちは秘密裏に治療しようと動き始めるのだが―。

いやー話が面白くなってきている。国家規模の策略に陰謀、そして戦争と。スケールが大きくなってきて、非常に分かりやすい「悪役」たちもいるので、それを出し抜いた時の爽快感も良し。

それと同じ日本人セリカの存在……フラグの回収も良かった。世界を渡る術、日本に帰る方法があってそれに悩むヒカルとセリカ。結局はセリカが日本に還り、しかし戻ってくる術はあるのか。まあヒカルはこの世界に残る選択をすると思った。ただこっちとあっちの世界を行ったり来たりできるようになると、違う選択もできるかも。命のやりとりをしているだけに、それを回避する術は持っておきたいよねえ。今後セリカがどうなるのか注目。