飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました」感想

いつでも自宅に帰れる俺は、異世界で行商人をはじめました (HJ NOVELS)

〈あらすじ〉
「このスキルを使えば、俺の人生いきなりハッピー決定だわ!!」ブラック企業を退職した尼田士郎は、祖母が遺した手紙から自宅が異世界に繋がっていることを知る。おまけに万能スキル“等価交換”のチートな力も手に入れた士郎は、異世界にマッチやカップ麺など便利グッズを持ち込んで行商人生活をスタート。さらに異世界の金貨や銀貨を“等価交換”スキルで両替して大もうけする士郎だが、母想いの貧しい少女・アイナを助けたことから冒険者ギルドのマスター(美人)に助けを求められて―!?こうして尼田士郎のハッピー異世界スローライフが始まった!!!

イラストがいわさきたか神だから買いました!単行本サイズの作品をあまり買ったことがないので(電子書籍ではあります)初め届いた際、結構な厚さがあったので「資格の参考書」と間違えるレベル。腕力がないので読むのに苦労しました。(虚弱体質)

主人公がシロウ・アマタ(ダ)でヒロイン(ロリ枠)がアイナだったり、美人町長さんがカレンだったり一体どこの「第08MS小隊」ですか? 管理人はOVAは未視聴の何故かノベライズ版だけ読んだ稀有な人間です。余談はともかく。

死んだお婆ちゃんちの押し入れがファンタジー異世界に繋がっていたので、そこで現代のモノを売る商人になったシロウ。商売を通して様々な人々に出逢いながら、シロウはのどかでこれといって栄えていない異世界の街を繁栄させるために奮闘する物語です。

帰ろうと思えば気軽に帰れる。これまで読んできた異世界召喚(転生)モノの中で結構緩い設定で、この緩さが僕は好き。そう思う一方、正直、シロウが儲かれば儲かるほど倫理観がそこまで高くない異世界のことだ。「こいつ、襲われて金目のものだけじゃなくて命を狙われるのでは?」と思うほど、現代のモノ……異世界からしてみればシロウにしか売れない独占的なモノを売って、更に商売人として名も売っている。これはもうシロウを攫った方が良いと考える悪い人がいてもおかしくないぞ。まあ華麗なプロレス技を見るに、シロウを押さえるのは簡単では無さそう。作者さんの実体験が入ってるのかな?

あと個人的には色んな女の子がいる中で、アイナのお母さんと年齢的にも合いそうなのでシロウとくっついて貰いたいなあ、と。引き続きこの緩い感じの路線でいって欲しい。