飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「木崎くんと呼ばないで!」感想

木崎くんと呼ばないで! (GA文庫)

木崎くんと呼ばないで! (GA文庫)

〈あらすじ〉
「皆おはよう! やっぱり朝のランニング30キロは気持ちいいね!」
年中ジャージ姿、総合格闘技もこなす運動神経、その爽やかなルックスから『彼氏にしたい女子No.1』と謳われる木崎湧(いや女子だから)。
でも俺はある日見てしまう。ラブレターを片手に女子ブレザーで身を包んだ木崎の姿を。
そして気づいてしまう。その表情があまりにも可憐で美しい乙女であることを――って!?
「み、見ないでよ、タクのバカッ!! こ、こうなったら極めるしか!!」
「やっぱ結局こうなるんかい!?」
恋に目覚めた超漢前の天然美少女・木崎湧を、なぜかギャルゲオタクの俺が完全サポート!?
爽やか青春&乙女育成系ラブコメディ!!

第4回GA文庫大賞奨励章作品。
誰もが認める『男前な女子』である木崎湧。あまりに男前な言動のせいで「木崎くん」と呼ばれてしまう彼女の恋をサポートすることになる主人公タクローとのラブコメということで、内容は軽くサクサクと読み進められる。無意識の内に男前…というよりもガサツな行動をしてしまい、それが恋する乙女らしくないと止めに入るタクローと、彼の幼なじみである花子の苦労が読んでい楽しい。僕としては裏表のない木崎の行動に惹かれるのでそのままでいて欲しいんだけどな。そんな彼女でも意中の相手の前ではモジモジしてしまうこともあり、普段とのギャップが見られて良し。やはり彼女は自然体が一番!
どうしても木崎メインで話が進み縁の下の力持ちポジションで目立たないタクローも最後には漢を見せることが出来て展開としても良かったかと。宮姉様の本格参戦が遅れたこともあり、ヒロインが揃う次回(あればだけど)以降が本番になりそう。木崎はこのまま竜斗狙いではなくタクローに目を向けてくると思うので、そうなると花子大ピンチ。頑張ってー!