飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「星刻の竜騎士XI」感想

星刻の竜騎士XI (MF文庫J)

星刻の竜騎士XI (MF文庫J)

〈あらすじ〉
エーコ誕生からもうすぐ一年。アンサリヴァン騎竜学院に卒業の季節がやってきた。
卒業後もアッシュと共にありたいレベッカ。だが、ロートレアモン聖竜騎士団と入団契約を結んでいたレベッカは、己の進路を賭けた御前試合に挑むことに!?
その一方、妹リンダの騎竜学院への入学がアッシュに伝えられる。
「お久しぶりです、兄さん」「本当にリンダなのか……!?」
五年ぶりに再会した妹は見ちがえるほど可憐に成長していた!?
リンダはアッシュとエーコの生活を監視すると主張し、三人は同じ部屋で暮らすことに!
美少女ドラゴンが歴史を刻む本格ファンタジー、第三部堂々開幕!

妹枠はラクエル様のモノだと思っていたら真の妹リンダちゃんキター!
波乱続きだった前回までの流れが終わり、第三部へと移行。ついに投入された実妹もまた一筋縄ではいかない「ヒロイン」とあって、読んでいて楽しい。

リンダ表紙ではあるが、まず蹴りを付けなくてはならないのがレベッカの今後。人の想いは変わり行くもの。アッシュに寄り添いたいレベッカの想いと、ロートレアモンとの未来が交錯する。とはいえ、ここでレベッカを置き去りにするのは無しよね(笑)ウルスラ団長イイ人だわ。レベッカの想いも他ヒロインに負けぬほど純。
レベッカの問題が終わって姿を表すリンダ。超お兄ちゃんっ娘!自分の家族になるかもしれないエーコとシルヴィアは、兄を愛する妹の気迫にたじたじ。二大ヒロインを動揺させるとはやるな妹よ。しかしリンダはリンダで大好きな兄の周りに女の子がわんさかいるわ、自分の竜とはただならぬ関係だわ、お姫様とは恋仲だわと追い払わなくてならない存在が多くて大変だな。もはや名前を覚えきれないほどのヒロインがいる中で、リンダのヒロイン力が今問われる!…が、やっぱエーコとシルヴィアには勝てませんよねえ。

そんなキャッキャウフフなゆるゆる展開もここまで。次なる敵がお目見えだ。魔導結社『デミウルゴス』と謎の竜族の女の子。新たな展開は始まったばかりで分からないことだらけ。今後の…特にリンダの活躍が見たい。