飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「変態奴隷ちゃんと堅物勇者さんと」感想

変態奴隷ちゃんと堅物勇者さんと (GA文庫)

〈あらすじ〉
「私を“奴隷”にしてください!」ある日、勇者エドワードの家にボロボロの服を纏った美少女エルフ、アスフィが押し掛けてきた。彼女は奴隷の首輪を自分で嵌めて、家に居座り健全だったエドの生活をどんどん侵食しはじめる!対するエドも、周囲から“堅物”と呼ばれた真面目ぶりを発揮。逆に彼女を更生させようとするが…!?押し街け奴隷と堅物勇者のハイテンション日常コメディ!!

最近は電子書籍でばかり読んでるので、文庫本離れが酷いことになっています。あれだけ電子書籍を苦手にしてたのに、一旦慣れてしまうとこの便利さは堪らんです。電子書籍ならではのサービスも受けられるし。(GA文庫さん無料企画ありがとうございます)

さて感想です。表紙を見ただけのイメージでは可哀想な奴隷少女が勇者様に助けられるお話なのかと思ったらそんなことはなかった。そんなことはないどころか、自ら勇者の奴隷になってあわよくば結ばれようと(物理)画策するエロいエルフ少女がヒロイン(?)のドタバタコメディ劇場でした。良く見たらタイトルに「変態奴隷」って書いてあったわ。

想像以上にエッチな言動を連発して堅物(ある種誠実といえる)な勇者と既成事実を作ろうとするも、コミカルに回避していきます。可愛いけど健気だけど、下品すぎてかなり嫌です(笑)勇者が彼女をまともにしようと考えるのは頷ける下ネタ劇場。基本はこの二人の夫婦漫才(勇者は否定するだろう)を楽しむ感じだけど、途中から登場する勇者の妹分も可愛くて、彼女が加わっての勇者の取り合いもなかなか良い。寧ろ僕はそちらを推したい。起承転結、しっかり山場もあって盛り上がるし、非常にまとまっていて読みやすい作品でした。