飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で―」感想

異世界蹂躙 ―淫靡な洞窟のその奥で― (ダッシュエックス文庫)

〈あらすじ〉
異世界から召喚された『勇者』によって、『魔王』が倒され十数年が経とうとしている。 『異世界の勇者が救った世界』──エウシュアレ。魔物が消え、平和が訪れた世界の片隅で、一匹の闇スライムがこの世に生を享けた。 その名は『ブラックウーズ』。 魔王がいた時代なら珍しくもない、犬や家畜にも劣るほどの小さな魔物だった。 しかし、ブラックウーズが"ある獲物"を体内に吸収したことによって運命が狂い始める。 それは――『人間』。 彼が一人の老人を吸収して手に入れたのは『性』の知識だった。 この突然変異によってエウシュアレの平穏が崩れ去る中、ブラックウーズに反旗を翻したのは、天才魔道士のフレデリカ、奴隷のサティア、王国に属するエルフの女騎士フィアーナ。 彼女たちは無事生還できるのか。そして人類は彼の触手に絡め取られる前に、この戦争に打ち勝つことができるのか。 闇スライムが欲望の限りを尽くす! 無慈悲に蹂躙される異世界を描いたダークファンタジー!

おかしい。ダッシュエックス文庫の新刊を読んでいたと思ったら美○女文庫だった。何を言っているか分からねえと思うが以下略、と思ってしまうほどエロかった。いや、単純にエロかった、という感想だけではなかったのだけど、想像以上にエロかったんです。

本作、そもそもオシリス文庫(?)の方で発売されていた作品らしいですね。無知なので全然知らなかった。あらすじにダークファンタジー、とあったので「このエロ可愛い表紙イラストでダークファンタジーとは?」と疑っていたのだけど、ここに関しては確かにダークファンタジーでした。

魔王がいなくなり魔物が減りつつある世界で。本来ならば雑魚的のスライムが人を喰らったことで性欲=繁殖の機能を手に入れ、冒険者や騎士を襲い、男は食し女は犯して繁殖に利用する、という結構エグい話です。そして情け容赦がなく、ヒロインのピンチに颯爽と助け出すヒーローもいないので、力を拡大していくスライムに対して結構な絶望感・恐怖感があります。なので想像しているよりも美少女たちが酷い目に遭うのでその辺は覚悟して読んでください。

あと他レーベルで出ていたためか、結構良いところで終わります。これで続きが出なかったらそれはそれで酷い感じの終わり方。あの驚異的なスライムに勝てる? 勝てるとしたらどんな勝ち方するのか? など気になることは多すぎるので凄く評価に困る一作でした(笑)