飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「ダークエルフの森となれ -現代転生戦争-」感想

ダークエルフの森となれ -現代転生戦争- (電撃文庫)

〈あらすじ〉
輝獣と呼ばれる自然脅威から日本を守る騎士候補生として学園生活を過ごす朝倉練介は、誰よりも駆動鉄騎の扱いに長け、優等生の仮面を被り、だがしかし温度のない日常に倦んでいた。 そんなある日、木の上から突如彼に飛びかかってきたのは、一人の黒ギャル女子高生……もとい異世界から転生してきたというダークエルフ、シーナだった。 挑発的な態度、嗜虐にみちた言葉、それでいて明るい、日だまりのような笑顔。そんなシーナに眷属として見初められた練介は、彼女とマンションで同棲を始め、やがて異世界から転生してきた魔術種たちの生き残りをかけたバトルロイヤルに巻き込まれていく。 これは世界から零れ落ちた二人の、大それた神話で――黙示録だ。

久しぶりに水瀬さん作品を読みました。水瀬さんなので絶対表紙イラストから想像するようなお話じゃないだろうなあ、グロ注意な作品だとうなあと思っていたら、だいたい当たってた。

取り留めのない日常に違和感を覚えつつも、自分を誤魔化しながら日々を送っていた主人公の高校生・練介は、ダークエルフのシーナと出逢い、彼女の眷属になる。平穏な日常を捨て、人間をやめ、シーナと共に非日常へと足を踏み入れる。

パワードスーツに未知の怪物がいる現代に、異世界ファンタジーではお馴染みの亜人種やモンスターたちが転生。人間を使い魔=眷属にして、生き残りをかけた戦いを繰り広げる。結構設定盛り盛りの世界観だけど、そこは抵抗なく読めるし、しっかり全ての材料を料理をして濃厚な作品に仕上がっていて面白かった。エロさあり、グロさありの塩梅もちょうど良く、特にグークエルフのシーナさんは色っぽくて、容赦なくて、でも変わり者に人間の眷属である練介には優しいヒロインです。

タイトルの意味も後半戦で明らかになって、なるほどそういうことかと納得。しかしロボ要素で黒銀さんが参加してるのは流石といわざるおえない。(笑)