飼い犬にかまれ続けて

勝手気ままにライトノベルの感想を書いています。

「グランクレスト戦記 (3) 白亜の公子」感想

グランクレスト戦記 (3) 白亜の公子 (富士見ファンタジア文庫)

〈あらすじ〉
君主テオと魔法師シルーカが仕える幻想詩連合の英傑・アルトゥーク伯ヴィラールの元に、連合盟主ハルーシアの公子アレクシスより諸侯会議開催の知らせが届く。
それは「大講堂の惨劇」以降、混迷の続く連合がある決断を下すことを意味していた。すなわち大工房同盟との「和平か、戦争か」が——
諸侯会議に向け、ハルーシアへと進軍を開始するテオとシルーカたち。二国の間に広がる同盟領を迅速に通過するために、シルーカが示した策とは!?そして“民のための戦い”を決意したテオの選択とは!?
混沌がすべてを支配する大陸で、連合と同盟の命運を左右する新たなる戦乱が、いま始まる!

最初にシルーカが抱いていたヴィラールに対する印象なんか、吹き飛んでるなあ。ヴィラールほんと良い男ですわ。芯が通っているという意味ではテオもラシッドも。そんな男たちに惚れ込む女性陣も魅力的。しかし女性陣の熱い眼差しに応じない野郎ども…まあヴィラールの場合はともかく、テオさんは完全に天然。

同盟と連合の戦争。アレクシスの天然が事態を掻き回しているような。テオと違ってこの天然は危険。悪意がないだけにどうしたものかと。もういい、おまえは黙ってろ、と言いたくなる。アレクシスの一言でヴィラールが窮地に陥り、結果的に同盟に攻め入られることに…イケイケだったヴィラール様は、この危機をどう乗り越えるのか。テオはどうヴィラールに報いるのか。テオもテオで故郷の宿敵が現れ、そちらとの対決も気になる。